• 文芸出版半世紀

一期一湯 都内湯屋巡り「豊の湯」(練馬区・豊玉中)

環七に近く東急ストアの裏手、練馬駅からは少し遠い。和風の粋な造りがおもしろい。中央の洗い場が斜めに向いていて湯船もL字型、広くゆったりと浸かれる。湯の下、ステンレスの格子下に備長炭の束が入っているらしい。この時期の46℃は適温すぎる。自転車を置くスペースも確保され、コインランドリー脇からも入れて「またの來湯をお待ちしています」という頭上の大きな看板に親しみがもてる。円形の入口も珍しい。明治の初期、北豊島郡と東多摩郡の村々が合併することになり、豊と多摩を合わせて豊玉になったそうだ。そして近くにある南蔵院内にその名を冠した小学校が開校された。(2013・霜月)