古風ゆかしい傘箱、昭和の時代にはどこにもあったのだろう、上下に一本ずつ入る番号札付き。この湯屋では支払いを済ませ、下足札を番台に差し出さないと脱衣ロッカーの鍵を受け取れない。つまり荷物が多い時にちゃっかり、こっそり二つ …
続きを読む築地本願寺より数分、築地市場からも近い。脱衣していると、七十代と思われる方がお互いに「こんばんは」と声を掛け合う。地域の、町内会などの長年の知り合いなのだろう。定番の富士山はなし、水風呂もなし、タイルの壁画は水色の空間 …
続きを読む池袋西口から十数分、喧騒を潜り抜け て六又陸橋を渡り、ほどなくして稲荷湯に到着。番台から両翼が見渡せる古典的な銭湯。脱衣の時にさりげなく聞いた老人どうしの会話がおもしろい。「俺は昭和十五年、山城新吾と同じや。島倉千代子は …
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