• 文芸出版七十年

一期一湯 都内湯屋巡り「宗湯」(北区・田端)

田端駅から5分、坂と狭い路地を抜け到着。ペンキ絵は欧州のアルプス湖畔と思いきや、背伸びした女湯に富士山が望めるから日本アルプスか。立ちシャワーは2つ、掛口が上下にあり、背の高さで選べる。湯船はうす緑色の柚子湯と高温用、女湯との境にあるタイル絵は軽井沢風。アナログの体重計は指示計が私の胸の位置で、屈まないと自分の重さがわからないためいつも一苦労する。
文士たちが住んでいた昭和初期には雑木林や畑に囲まれた場所だったのだろう、と想像した。いつか文士村記念館を訪ねよう。(2013・師走)