傘立ては上下二段で用いる昔のタイプも。湯船の上、雪渓をまとった山々はスイスかオーストリアか。黄色の桶はケロリンの四文字ではなく塩湯の表記。湯上り、木製の長椅子の座り心地がよい。ここには上智の他にどこの学生さんが来るのだ …
続きを読む昨年秋に東横線が地下にもぐっても、渋谷駅周辺はいまだ工事中。なんと2027年完成という。しかし10数分歩けば大きなひらがなの幟「ゆ」が私を迎えてくれる。曇り硝子をよく見れば魚に混じり東郷青児風の人魚が居ずまいを正している …
続きを読む大きく広い脱衣所・湯殿。老舗らしい伝統を感じる湯屋。私の通っているスポーツセンターと同じで、脱衣ロッカーは100円玉で利用でき、開ければ戻ってくる。 七福神の一人・大黒天は、初め軍神で後に福徳(金運)と台所(飲食)の神と …
続きを読む五反田で知人と囲碁を打った後、高速2号目黒線を越え数分で松の湯についた。時間があったので小学校の校庭で遊ぶ児童を眺める。大きな声で走り回る小学生、かつてはそんな日が私にもあったのか。脱衣所は広く清潔、立ちシャワーは2つ …
続きを読む昨年伺ったので、再度と思い辿りついたら「痛めた足・腰の治療のため1月15日からしばらく休みます」と店主の張り紙。道の反対には酒屋と硝子越しに作品が見える書道教室がある。「恵和」「玉雪」そして「希望」。おじさん早く元気にな …
続きを読む田端駅から5分、坂と狭い路地を抜け到着。ペンキ絵は欧州のアルプス湖畔と思いきや、背伸びした女湯に富士山が望めるから日本アルプスか。立ちシャワーは2つ、掛口が上下にあり、背の高さで選べる。湯船はうす緑色の柚子湯と高温用、女 …
続きを読む普通は裸になった脱衣所の向こう、ガラス戸越しに富士山がみえるだけなのだが、湯船からみると番台側に「富山からみる特等席の立山」が描かれている。二年前の六月に更新されたペンキ絵は、まだ新鮮な薫り?体を洗いつつ両側から迫る松林 …
続きを読む新中野から徒歩で行く。途中の高千穂建設の屋上に据えている大工人形がおもしろい。新調された下足箱と便所。厠のドアはスペースの関係で半分が凹み半分が凸る型。有線放送で流れる昭和二十年代?の歌謡曲、ほとんど知らない曲ばかり。ロ …
続きを読む都内唯一のチンチン電車が都電荒川線。早稲田から十数キロ、二十九の駅をたどりその終点が三ノ輪橋駅(荒川区)だ。しかしその橋自体は昭和の初めに音無川とともに暗渠となり今は駅名に残るのみ。脱衣をして後の冬場の立ちシャワーはお …
続きを読む環七に近く東急ストアの裏手、練馬駅からは少し遠い。和風の粋な造りがおもしろい。中央の洗い場が斜めに向いていて湯船もL字型、広くゆったりと浸かれる。湯の下、ステンレスの格子下に備長炭の束が入っているらしい。この時期の46℃ …
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